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◎エジプトの多文化主義(2009年3月13日)

 エジプトの土産話は、ドクターコールだけではない。旅程の最後の日、オールド・カイロのキリスト教地区を訪れ、原始キリスト教の流れを汲む「コプト教会」のミサに参加することができたのは新鮮な経験だった。
 コプト教会は、ローマ帝国時代に、カトリックの公会議で「異端」とされた教派だ。カトリックが採用した「三位一体」のうち、キリストの人間としての要素をコプト教会は否定し、キリストの神性を重視したために、異端とされてしまった。
 このコプト教会は、その後、現在に至るまでエジプトの地で生き残っている。私はてっきり、エジプトはイスラム国家であり、ほとんどの国民はイスラム教徒だと思っていた。しかし人口の10%は現在、キリスト教徒だという。イスラム教は他の宗教に対して寛容だったことを示すものだ。イスラム教の聖日は金曜日、キリスト教の聖日は日曜日。イスラム教徒は豚肉を食べない、など、習慣が様々な点で異なるにもかかわらず、2つの宗教文化が共存していることに驚かされる。
 多文化主義は20世紀の後半になってもてはやされているが、人類の歴史は多文化共存の歴史だった、という見方もできそうだ。
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Author:yamamotojuku
朝日新聞記者、Z会東大マスターコース講師(小論文)、伊藤塾講師(小論文)などを歴任。現在は辰已法律研究所などで小論文を教えています。

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