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◎早稲田大法科大学院2011(完)―卓越主義について

 ところで、早稲田の出典になった井上達夫論文、および設問において、「卓越主義」が取り上げられている。小問(1)では、パターナリズム、マターナリズム、卓越主義の異同をまとめることが要求され、小問(2)では、この3つのうち1つについて、井上の立場を論評することが要求される。
 マターナリズムはパターナリズムの1つの類型であること、卓越主義は保護するのではなく排除することになる、というポイントが重要だ。
 さらに、井上による卓越主義批判は、リベラル・コミュニタリアン論争と関係がある。価値中立的な国家を志向するリベラリズムからすれば、卓越主義的な傾向を持つコミュニタリアニズム、共和主義は批判の対象となる。逆に言えば、コミュニタリアニズムからすれば、リベラリズムの卓越主義批判は受け入れることができない、ということになる。フランスの「スカーフ」事件などは、格好の具体例になる。さしずめ、「サンデルvs.ロールズ」または「サンデルvs.井上達夫」といったところだ。
 早稲田大2011については、近く辰已法律研究所の無料講座で詳細にコメントする予定だ。
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Author:yamamotojuku
朝日新聞記者、Z会東大マスターコース講師(小論文)、伊藤塾講師(小論文)などを歴任。現在は辰已法律研究所などで小論文を教えています。

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