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◎早稲田法科大学院2011の速報

 予想通り、非常にオーソドックスな問題だった。井上達夫『法という企て』(東京大学出版会)のパターナリズム論、マターナリズム論は、2004年度(初年度)の名古屋大で出題されている。私の『ロースクール小論文合格塾』(緑本ではなく白本の方)では、この問題と私の答案、解説を掲載し、パターナリズムとマターナリズムを詳細に比較している。
 さて、パターナリズムとは何か。人権・権利の制限は、本来は他者加害を理由に行われるが、パターナリズムは、自己加害を理由に制限する。そして、マターナリズムは、権利を制限される市民の側が国家にパターナリズムを求める。マターナリズムは、日本におけるパターナリズムの形態であり、井上達夫による造語である。
 以上のようなパターナリズムとマターナリズムの「定義」を把握したうえで、自前データを出し、適切な当てはめを行うことができれば合格。
 このくらいの水準の問題であれば、準備をした人はしっかり得点することができる。「正規分布」になる問題、といえるだろう。ただ、課題文からは、パターナリズムとマターナリズムの定義を汲み取るのが容易ではない。背景知識の事前学習がものをいう問題であり、それなりの差はつくはずである。
 先週の中央、今週の早稲田、ともに学習の成果が反映する良問であった、といえる。
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Author:yamamotojuku
朝日新聞記者、Z会東大マスターコース講師(小論文)、伊藤塾講師(小論文)などを歴任。現在は辰已法律研究所などで小論文を教えています。

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