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◎中央大法科大学院の最新過去問(2)

 2011年度の中央の過去問について、続ける。
 第一課題文は、ラバウルの伝統社会(前近代社会)の「地域通貨」の解説。第二課題文は、日本でリーマンショックの後に復活の兆しを見せている「地域通貨」。
 勝負は小問2。2つの「地域通貨」の異同を述べよ、という問題。そもそも「地域通貨」は、国家を相対化させ、国家固有の「通貨高権」を地域が手にする、というもの。この点は共通だ。
 では違いは?
 ラバウルは前近代の伝統社会を支える「地域通貨」である。一方、日本の「地域通貨」は?
 コミュニタリアニズムについての知識があれば、それほど難しくない。なぜ、コミュニタリアニズムが必要なのか。「理論」を「補助線」に使う。新聞記事に描写されている「事案」に、自分の頭の中から出した「理論」を当てはめる。
 社会科学理論のオーソドックスな当てはめの能力を問う良問だ。
 実力がある人は、自信をもって出題者と対話しつつ、課題文の背後にある「理論」を軸に、2つの「地域通貨」の異同を書くだろう。一方、自信がない人は、課題文中の表現を引用するだけに終わってしまう。
 コミュニタリアニズムを堂々と当てはめることができたか。ここが合否(逆転)の分かれ目になる。
 本日の山本塾で、中央の答案再現会を実施した。言われてみると、基本問題なのだが、試験現場で論点を抽出して当てはめるのは、なかなか難しかったようだ。ちなみに中央は、昨年も「結社」(トクヴィル)が出ている。大きく見ると、コミュニタリアニズムが2年連続で出た、ということができる。また、2年連続で日経新聞からの出題、というところからも、昨年と今年は同じ出題者であることが予想できる。
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Author:yamamotojuku
朝日新聞記者、Z会東大マスターコース講師(小論文)、伊藤塾講師(小論文)などを歴任。現在は辰已法律研究所などで小論文を教えています。

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