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◎歴史にイフはあるのか(完)(2009年4月12日)

(4月1日、4月5日からの続き)
 さて、そろそろ「歴史にイフはあるのか」を締めたい。
 人間個人のレベルでの「後悔」は、ネガティブな面よりも、むしろポジティブな面がある、という、脳科学者の茂木健一郎の見解を先日、紹介した。
 これとほとんど同じ言い方が、社会科学でもなされている。
 「歴史にイフはない」という俗説がある。しかし、イフを完全に排除した歴史は、現状をただ肯定するだけの歴史学になってしまう。
 あの時、別の選択肢があったのではないか。このように問うていくことで、同じような事態に今後直面した場合に、ベターな政策を実施することができるのではないか。また、茂木健一郎がいう「価値観」の改善の問題は、社会科学では、体制選択の問題として語られる。
 社会科学は、自然科学の一部の分野とは違って、実験することができない。したがって、歴史を使って実験をしないと、理論を磨くことはできない。つまり、社会科学理論を歴史にあたはめて、常に磨いておかないと、社会科学は進歩しない。
 このような社会科学の方法論について関心がある人は、篠原一『ヨーロッパの政治』(東京大学出版会)の冒頭、特に5ページの「家系図としての歴史」を参照してほしい。
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Author:yamamotojuku
朝日新聞記者、Z会東大マスターコース講師(小論文)、伊藤塾講師(小論文)などを歴任。現在は辰已法律研究所などで小論文を教えています。

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