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◎エジプト(完)―児童労働について(2009年3月20日)

 エジプトで、じゅうたん工場を訪ねた。工場見学をしたうえで、日本よりは安価でじゅうたんを買うことができる、という。
 工場では、小学校高学年から中学生の年齢の子どもたちが働いていた。工場に通って、夜に夜学に行く。そして、1日につき1ポンドを受け取る、というシステムらしい。
 案内された工場内部では、織機の前に10人ほどの子どもが座り、手作業でじゅうたんを織っていた。
 子どもを使う、というシステムにじゅうたんの安さの秘密がある。児童労働という言葉で考えると、少し問題の本質が見えてくる。このじゅうたん工場は「カーペット・スクール」と呼ばれている。確かにじゅうたんの織り方を習うことができる、という意味では「スクール」かもしれない。しかし、実質は「スクール」というよりも「チルドレン・ファクトリー」だ。このシステムは近年、成功を収め、エジプト国内に「カーペット・スクール」は増えているという。
 ここで子どもたちは1日8時間働く。日本では間違いなく違法だ。国際正義という考え方からすれば、ここのじゅうたんを買ってはいけないのだろう。しかし、ここの子どもたちは、もし「カーペット・スクール」がなければ、学校に行かせてもらうことができず、農作業などの労働を自宅でさせられている可能性が高い。エジプトの就学率は半分程度、という。とすれば、ここで職を得て夜学に行くというのは、ベターなことなのだろうか。
 装飾用の小さいじゅうたんを買ってしまったあとで、このようなことを考えた。失敗した。後味が悪かった。
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Author:yamamotojuku
朝日新聞記者、Z会東大マスターコース講師(小論文)、伊藤塾講師(小論文)などを歴任。現在は辰已法律研究所などで小論文を教えています。

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